従来の「縁切り」に代わり、多くの施工店に採用いただいている工法が「タスペーサー工法」です。従来の「縁切り」は、塗装工程の後、塗料が乾くのを待ってカッターや皮スキなどで行いますが、 「タスペーサー」を用いた「タスペーサー工法」は、塗装工程の前に屋根材と屋根材の重なっている部分に挿入し※、適切な隙間と通気性を確保するため、塗装工程後の「縁切り」作業が必要ありません。
「タスペーサー工法」は、平板スレート屋根の工事工程を短縮し、費用を抑えることができるため、多くの施工店に採用いただいています。
※「タスペーサー01」を使用する場合。「タスペーサー02」を使用する場合は、挿入は下塗り後を推奨しています。
屋根材と屋根材の間に適切な隙間と通気性を確保することで、雨漏りの原因である雨水の浸入を防ぐことができます。
従来の「縁切り」は、作業員2人で1日がかりの作業でした。タスペーサーを使用することで、工期を大幅に短縮することができます。
「タスペーサー工法」では、塗装工程の前に「タスペーサー」を挿入します。従来の「縁切り」作業と異なり、塗装後に屋根の上にあがる必要がないため、屋根に足跡がついたり、屋根材の踏み割れを防止することができます。
「タスペーサー」は、塗料との相性がよく、塗装がなじむため目立ちません。挿入された「タスペーサー」は「縁切り」作業を行った証。塗装工事完了後も、適切に「縁切り」したかどうかが一目瞭然なので安心です。
「タスペーサー」の開発にあたっては、外部検証機関での実証実験を行い、効果や安全性を検証しています。実験の結果「タスペーサー」は、毛細管現象による雨水の吸い上げを起こりにくくし、また、強風などでも飛散しないことが実証されています。
雨漏り防止や屋根の寿命(耐用年数)を延ばすのに重要な「縁切り」作業ですが、すべての屋根塗装(塗り替え)工事で必ず必要というわけではありません。たとえば、屋根材と屋根材の間に4mm以上の隙間がある場合は「縁切り」や「タスペーサー」は不要です。詳しくは施工店にご確認ください。